郷に入っては郷に従え!社員研修でおさえておくこと。

階層別教育の重要性を考える

社員教育の企画側からテーマを考察します。社員教育の目的は3つあります。第1は「会社理念の浸透」で、第2は「人材の育成(能力の向上)」、第3は「問題の解決(または問題解決能力の向上)」です。
第1の「会社理念の浸透」ですが、会社の理念は、会社の進む方向や仕事を具体的に遂行するときの基本的な考え方となります。電機業界出身の戦後最大の経営者は、「自分の会社は会社理念が作成されてから順調に歩み出した。」と書いています。
第2は、人材の育成(能力の向上)です。社員教育は投資です。その成果は社員の能力向上であり、潜在的、顕在的なニーズに応じた能力の向上のカリキュラムを企画する必要があります。
第3は、具体的に教育受講者及び受講者グループが直面する問題の解決に資するカリキュラムを企画するケースです。
以上は、経営者層、中間管理者層、現場業務遂行層に分けての実施が望まれます。カリキュラムに差があるからです。

OJT、OFFJT、自己啓発の社員教育

社員教育は、実施の構成要素が3つ「On the Job Training(OJT)」「Off the Job Training(OFFJT)」「自己啓発」、が企画の原点となることを理解してください。OJTは、それぞれの職場で実施される教育で、上司・部下の人間関係が重要になります。日本ではこの教育が伝統的に重視されています。OFFJTは、職場を離れた集合教育などで、受講者の上司は必ず教育内容を部下から聴取することが重要です。自己啓発は、基本的には社員個人の意思に任せる教育ですが、会社として資格取得通信教育の支援制度などを設けることが、社員の能力向上に資することになり効果的です。これらも各階層別、目的別にカリキュラムを用意することが望まれます。
「郷に入っては、郷に従え」は、会社理念の理解が原点です。階層別教育、OJT、OFFJT、自己啓発ををうまく活用するカリキュラムの用意が重要です。

社会人になったばかりの四月には、どの企業でも新人研修が行われます。資料が配布され、社長や重役の話を聞くのが一般的です。一日から数日というわずかな時間ですが、企業の考え方を知るチャンスでもあります。

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